船便の安全を見守るお地蔵さん!
船便の安全守護を祈願!船難犠牲者の慰霊も兼ねる!今回は、東淀川区大桐にある逆巻の地蔵尊にやって参りました〜♪
この辺りの川は、とても水流が激しかったと言われています。その勢いは、帆を逆さまに巻かないと転覆するほとでした。人びとからは、「逆巻の難所」と言われるほどでした。そこで、船の安全祈願と犠牲者の慰霊を兼ねて、逆巻の地蔵尊が作られたと言われています。
この逆巻の地蔵尊は、台座を含めると1m60cmにもなる大きなお地蔵さんです。
そのお顔は、優しい笑顔が溢れているように見えました!
この逆巻の地蔵尊は、もともとは阪巻村に建てられたと言われています。弘化3年(1846年)の事です。現在では、淀川の川底になっている場所です。
その後、明治31年(1898)の淀川改修の際に観仏寺に移され、大正12年(1923)に現在の場所に移されたと言われています。
逆巻地蔵の由来
江戸時代のころ、弘化3年(1846年)のお話です。摂津(せっつ)の国と呼ばれていたこのあたりは、とても水流が激しかったと言われています。そこで、船の安全祈願と犠牲者の慰霊を兼ねて、逆巻の地蔵尊が作られました。それからは、船の事故は起こらなくなったそうです。
時は流れて、明治31年(1898年)。淀川の改修工事にともない、逆巻の地蔵尊はどこかに移さなくてはいけなくなりました。その頃、観仏寺の住職が「お坊さんを背負って観仏寺に着いたところ、そのお坊さんがお地蔵さんに変わっていた」という夢を見ました。そこで、観仏寺が逆巻の地蔵尊を引き取りました。
その後の大正12年(1923年)。住職の娘さんが「お地蔵さんが表通りに出たい」と訴える夢を見ました。そこで、逆巻の地蔵尊は現在の場所に移されたと言われています。
東淀川区役所は区内に伝わる民話を絵本にする事業を行っています。その一環として、逆巻地蔵を題材にした絵本『さかまきじぞう』を2004年(平成16年)3月に発行しています。
地図・住所
【住所】〒533-0011 大阪府大阪市東淀川区大桐5丁目4
【駐車場】専用の駐車場はありません。近くの有料駐車場に停めるか、公共交通機関を使ってお越しください。
【公共交通機関でのアクセス】
・地下鉄今里筋線「瑞光四丁目駅」より徒歩約10分。
・大阪シティバス「大阪経大前 バス停」より徒歩約8分。