平安時代から栄えた酪農の地!
平安時代から乳牛を飼育!ヨーグルトやチーズなどの乳製品を貢納!今回は、東淀川区大桐にある乳牛牧跡にやって参りました〜♪
この辺りには、平安時代から乳牛を飼育していた「乳牛牧(ちゅうしまき)」と呼ばれる場所がありました。典薬寮(朝廷で医薬を取り扱う官省)に所属していて、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を作って貢納してきたと言われています。
平安時代の頃から酪農が行われ、ヨーグルトやチーズなどの乳製品まで作っていたなんて、、
驚きですね〜!
年をとって乳が出なくなった牛は、耕作用に転用していたそうです。それにより、この辺りの田畑は、徐々に面積を広げていったと言われています。
乳牛牧とは
乳牛牧跡
乳牛牧とは、平安時代にこのあたりに置かれていた牧場で、味原牧とも呼ばれました。朝廷の薬などを司る典薬寮という役所の領域で、その名の通り乳牛を放牧し、牛乳などの乳製品を朝廷に納めていました。
『日本書紀』安閑二年九月条には「牛を難破大隈嶋と媛嶋松原に放て」という記事があり、古くから淀川流域が、牛の放牧に適した土地柄であったことがわかります。大隈嶋・媛嶋は、現在の東淀川区・淀川区・西淀川区のあたりと推定されます。
乳牛牧がいつごろまで続いていたかはわかりませんが、その名前は、乳牛牧(ちゅうしまき)村や乳牛牧(ちゅうしまき)小学校など、最近まで残っていました。
近くにあった乳牛山教照寺という浄土真宗のお寺には、大坂本願寺内の土で作ったという瓦製の牛の像が伝えられていました。牛に対する厚い信仰を示すもので、この地域と牛との深い繋がりを今に伝えています。
大阪市教育委員会
(現地案内板より)
地図・住所
【住所】〒533-0011 大阪府大阪市東淀川区大桐5丁目1
【駐車場】専用の駐車場はありません。近くの有料駐車場に停めるか、公共交通機関を使ってお越しください。
【公共交通機関でのアクセス】
・地下鉄今里筋線「だいどう豊里駅」より徒歩約10分。
・地下鉄今里筋線「瑞光四丁目」より徒歩約10分。
・大阪シティバス「大桐一丁目 バス停」より徒歩約8分。