日本で最初のサイフォン橋
日本で最初のサイフォン橋!川を越え、水を運ぶ石造アーチ橋!今回は、三木市御坂にある御坂サイフォン橋にやって参りました〜♪
この御坂サイフォン橋は、農業用水を志染川を超えて送る役割を持っています。明治 24 年(1891)に、イギリス陸軍少将ヘンリー・スペンサー・パーマーの設計により作られました。その姿から、別名「眼鏡橋」と呼ばれ、地元の人たちに親しまれています。
ビュースポット
御坂サイフォン橋(眼鏡橋)の姿を横から眺めるには、近くの中瀬橋(沈下橋)からがおすすめです。少し離れたところから、橋を見上げることが出来ますよ〜♪
御坂サイフォン
淡河川山田川疎水
淡河川山田川疏水は、明治から大正時代にかけて実施された淡河川疎水事業と山田川疎水事業の二つの水利事業によって成立した疎水です。地元では淡山疎水と呼ばれています。
淡山疎水の実現には、地元の人々の努力に加え、近代化により入ってきた測量術、鉄管や煉瓦など外国の技術が大きな役割を果たしました。またその後の改修工事でも、その当時の最新技術が用いられてきました。
この水利事業では、疎水とともに多くのため池が造られました。疏水とため池が織りなす水のネットワークは、この地域特有の文化的景観を形成しています。
淡山疎水は、農林水産省「疏水百選」に選ばれるなど、歴史・文化的に高く評価されています。
※淡山疎水は、「疏水百選」のほか、「推奨土木遺産」(土木学会)、「近代化産業遺産」(経済産業省)、「ため池百選」(農林水産省)などにも認定・選定されています。
御坂サイフォンは、志染川の谷に淡山疎水の水を渡すため、1891(明治24)年に設置されました。
田辺義三郎(内務省)は、粕屋素直(兵庫県)とともに調査・検討を行い、山田川から淡河川へ水源の変更を提案しました。そして英国人技師H.S.パーマーの助言を得て、英国制の軟鉄管を用いることになりました。
1953年に設置された二代目の鉄管は日本製です。この時、鉄筋コンクリート製の新しいめがね橋(下流側)が造られました。
1992年に設置された三代目も日本製で、地上部はダクタイル鋳鉄管です。橋や地下の部分では二代目の鉄管の中に強化プラスチック管が設置されています。
(現地案内板より)
地図・住所・詳細
【住所】〒673-0516 兵庫県三木市志染町御坂あたり
【駐車場】専用の駐車場はありません
【公共交通機関でのアクセス】神姫バス「御坂」バス停より徒歩すぐ