鉄砲で武装した根来衆の起源⁉︎
鉄砲で武装した根来衆の起源⁉︎根来衆の大将・杉ノ坊の住居跡!今回は、岩出市根来にある愛染院にやって参りました〜♪
ここ愛染院は、根来に鉄砲を持ち込んだ、根来衆の大将・杉ノ坊の住居跡と伝わります。根来への鉄砲伝来や杉ノ坊に関しては諸説ありますが、根来衆が鉄砲で武装し、軍事力を強める事となった起源が、ここ愛染院だと言われています。
この愛染院は、近くにある根来寺の塔頭寺院のひとつに数えられます。
また、道を挟んで向かい側には、根来寺の大門もあります。
根来寺にお越しの際には、ここにも寄ってみてはいかがでしょうか?
杉ノ坊という人物
根来衆の長と伝わる人物が、杉ノ坊(すぎのぼう)です。
杉ノ坊は、自ら種子島に渡り、一丁の鉄砲を買ってきました。そして、その鉄砲を複製させたと伝わります。それにより、鉄砲で武装した傭兵集団が誕生したと言われています。
また、杉ノ坊は鉄砲の撃ち方も学んで来ており、日本における鉄砲術の基礎「津田流砲術」を編み出したとされています。
根来衆とは
根来寺の僧兵たちの集団を、根来衆(ねごろしゅう)と呼びます。根来衆の長・杉ノ坊により鉄砲が持ち込まれ、鉄砲で武装した傭兵集団として知られています。僧兵1万人を抱える、紀州屈指の大勢力だったと言われています。
織田信長を狙撃したのは根来衆の門徒だという説もあります。しかし、当時の根来衆は信長と友好関係を築いていたので、その説は定かではありません。
その後、羽柴秀吉の紀州征伐により攻め滅ぼされました。一部の根来衆の残党は伊勢に逃れ、そして徳川家康に従ったと言われています。
根来寺とは
根来寺の境内には、国宝の「大塔」をはじめ、重要文化財の「大伝法堂」や「大師堂」など、数多くの貴重な文化財が残っています。また、紅葉の名所としても知られており、「根来寺庭園」は、国の名勝に指定されています。
地図・住所・詳細
【住所】〒649-6202 和歌山県岩出市根来1977
【駐車場】専用の駐車場あり(無料)