門真出身の内閣総理大臣と歴史家の兄弟
門真市一番町の住宅街の中にある小さな公園に、二体の胸像がひっそりと建っています。
幣原坦(しではら たいら)・喜重郎(きじゅうろう)兄弟を顕彰した碑で、この公園は2人の生家跡だそうです。
兄・坦は歴史学者・教育行政官で台北帝国大学総長などをつとめました。
弟・喜重郎は大正末期から昭和前期にかけて外務大臣をつとめ「協調外交」を展開し、終戦後の昭和20年(1945)10月9日には第44代内閣総理大臣に親任され、戦後日本の民主化に尽力しました。
兄 幣原坦
生誕 1870年10月12日
死没 1953年6月29日(82歳没)
日本の東洋史学者・教育行政官。本職は朝鮮史を専攻する歴史家ですが、戦前の統治行政・統治教育を推進した官僚、教育者としても知られています。
鹿児島高等中学造士館教授・山梨県尋常中学校長・東京高等師範学校教授・韓国学部学政参与官・文部省視学官・東京帝国大学教授・広島高等師範学校長などを歴任。文部省図書局長も務めています。
戦後は枢密顧問官を務め、晩年は門真で余生を過ごしました。
弟 幣原喜重郎
生誕 1872年9月13日
死没 1951年3月10日(78歳)
日本の政治家。外交官・外務大臣を歴任後、内閣総理大臣も務めました。
外務省に入省後に外交官・外務大臣として活躍し、外務大臣時代には「幣原外交」と呼ばれる国際協調外交を推進しました。
戦後は第44代内閣総理大臣に親任され、在任中には労働組合法の交付をはじめ、女性参政権を認めたり、憲法改正草案網を発表するなど、日本の復興に尽力しました。
地図・住所
【住所】大阪府門真市一番町9